介護を始める前に知っておきたい基本

2026年1月9日

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家族の介護が必要になったとき、多くの方が不安を感じます。

「何から準備すればいいのか」「介護保険はどう使うのか」「自分にできるだろうか」-そんな疑問や心配は当然のことです。介護は突然始まることも多く、事前の知識がないまま直面すると、介護する側もされる側も大きな負担を感じてしまいます。しかし、適切な準備と心構えがあれば、介護は決して乗り越えられないものではありません。

創業70年以上の歴史を持つ株式会社ユーワンは、岐阜県中津川市で地域に密着した介護サービスを提供してきました。介護資格を持つスタッフが、はじめての介護から日々の介護まで、介護する方の負担を少しでも軽減できるようサポートしています。

この記事では、介護を始める前に知っておきたい基礎知識を、準備から心構えまで徹底的に解説します。

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介護保険制度の申請書類と相談する家族の様子

在宅介護とは何か

在宅介護とは、要介護者が施設に入居せず、自宅で生活しながら家族の介護を受けることです。

住み慣れた環境で家族と一緒に過ごせるため、要介護者の精神的負担が少ないのが大きなメリットです。多くの高齢者が「できる限り自宅で過ごしたい」と希望しており、家族側も「残りの人生を一緒に過ごしてあげたい」と考えるケースが少なくありません。施設介護と比較して、担当者による虐待リスクの心配が少ないことも、在宅介護を選ぶ理由の一つとなっています。

ただし、在宅介護には家族の負担が大きいという側面もあります。介護する側の心身の健康を保ちながら、要介護者の安全も確保する -このバランスを取るためには、適切な準備と支援制度の活用が不可欠です。

在宅介護のメリット

在宅介護には次のようなメリットがあります。

  • 住み慣れた環境で過ごせる:長年暮らしてきた自宅での生活は、要介護者に安心感を与えます

  • 家族との時間を大切にできる:日常的に家族と触れ合うことで、孤独感を軽減できます

  • 個別のペースで生活できる:施設のスケジュールに縛られず、本人のペースで過ごせます

  • 費用を抑えられる可能性:施設入居と比較して、介護保険を活用すれば経済的負担を軽減できる場合があります

在宅介護の課題

一方で、在宅介護には以下のような課題もあります。

  • 介護者の身体的・精神的負担:24時間体制での介護は、想像以上に大変です

  • 専門的なケアの限界:医療的ケアが必要な場合、家族だけでは対応が難しいことがあります

  • 社会的孤立のリスク:介護に追われて外出機会が減り、孤立感を感じることがあります

  • 住環境の整備が必要:バリアフリー化など、自宅の改修が必要になる場合があります

これらの課題を理解したうえで、適切な準備と支援制度の活用を進めることが重要です。

介護保険制度の基本を理解する

介護を始める前に、まず理解しておきたいのが介護保険制度です。

介護保険は、老人ホームへの入居時だけでなく、在宅介護でも幅広く活用できる制度です。介護用品の手配、住宅のバリアフリー改修、訪問介護サービスの利用など、さまざまな場面で経済的負担を軽減してくれます。制度を知らないまま介護を始めると、本来受けられる支援を逃してしまい、経済的にも身体的にも大きな負担を抱えることになりかねません。

介護保険証の取得と要介護認定

介護保険証は、65歳以上の方に自動的に郵送で配布されます。ただし、介護保険証を持っているだけでは介護保険サービスを利用できません。介護される方が「要介護」または「要支援」と認定されることで、初めて介護保険が使えるようになります。

要介護認定を受けるには、居住地の市区町村の窓口に申請が必要です。申請後、認定調査員が自宅を訪問し、心身の状態を確認します。その後、主治医の意見書と合わせて審査が行われ、要支援1〜2、要介護1〜5のいずれかに認定されます。認定結果によって、利用できるサービスの内容や支給限度額が決まります。

介護保険で利用できるサービス

介護保険を活用すると、以下のようなサービスが利用できます。

  • 訪問介護:ホームヘルパーが自宅を訪問し、身体介護や生活援助を提供

  • 訪問看護:看護師が自宅を訪問し、医療的ケアを提供

  • デイサービス:日帰りで施設に通い、入浴や食事、レクリエーションを受ける

  • ショートステイ:短期間施設に宿泊し、介護者の負担を軽減

  • 福祉用具のレンタル・購入:車いす、介護ベッド、歩行器などを低負担で利用

  • 住宅改修費の支給:手すりの設置、段差解消などの改修費用を補助

株式会社ユーワンでは、介護資格を持つスタッフが介護用品の販売・レンタルをサポートしています。介護対象者の方が使いやすいことはもちろん、介護する方の負担を少しでも軽減できるよう、一人ひとりに合わせた提案を行っています。

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バリアフリー化された日本の住宅の廊下と手すり

介護を始める前に必要な準備

在宅介護をスムーズに始めるには、事前の準備が欠かせません。

環境整備、介護用品の準備、家族での話し合いなど、やるべきことは多岐にわたります。しかし、一つひとつ丁寧に準備を進めることで、介護する側もされる側も安心して生活を送ることができます。ここでは、介護を始める前に必要な準備について、具体的に解説します。

介護する環境の整備

在宅介護では、事故を防ぐための環境整備が最優先です。

高齢者の転倒事故は、骨折や寝たきりの原因となることが多く、予防が何より重要です。まずは自宅の中を見回し、段差や障害物がないか確認しましょう。廊下と居室の間の段差、浴室の床の滑りやすさ、階段の手すりの有無など、細かくチェックする必要があります。

具体的な環境整備のポイントは次の通りです。

  • 段差の解消:つまずきやすい段差をスロープや段差解消板で平らにする

  • 手すりの設置:廊下、階段、トイレ、浴室など、必要な場所に手すりを設置

  • 照明の改善:夜間の移動を安全にするため、足元灯やセンサーライトを設置

  • 床材の変更:滑りにくい素材への変更、または滑り止めマットの使用

  • 動線の確保:車いすや歩行器でも移動しやすいよう、家具の配置を見直す

これらの改修には、介護保険の住宅改修費支給制度を活用できます。上限20万円まで、費用の7〜9割が支給されるため、経済的負担を抑えながら環境整備を進められます。

介護用品の準備

介護生活では、さまざまな介護用品が必要になります。

車いす、ポータブルトイレ、介護用ベッドなどの必需品はもちろん、介護の負担を軽減する便利グッズも数多く展開されています。近年は、入浴できないときに使える拭き取りタイプの清拭料、咀嚼が難しい方向けのとろみ剤、電動昇降機能付きのリクライニング式車いすなど、介護者と要介護者の両方に配慮した製品が充実しています。

介護用品を選ぶ際のポイントは以下の通りです。

  • 要介護者の状態に合わせる:身体機能や要介護度に応じた適切な用品を選ぶ

  • 介護者の負担を考慮:介護する側が使いやすいかどうかも重要な判断基準

  • レンタルと購入を使い分ける:状態が変化する可能性がある場合はレンタルが便利

  • 専門家に相談する:介護資格を持つスタッフのアドバイスを受けると安心

株式会社ユーワンでは、介護資格を持つスタッフがしっかりと吟味した介護用品の販売・レンタルを行っています。はじめての介護でどんな用品が必要か分からない方にも、丁寧にご提案させていただきます。

家族での話し合い

介護を始める前に、家族全員で話し合いの場を持つことが重要です。

誰がどんな役割を担当するのか、メインで介護を担う人が対応できなくなったときにどうするか -こうした点を事前に決めておかないと、後々トラブルの原因になります。また、要介護者本人の希望や意向も、できる限り確認しておくべきです。

家族で話し合うべき主なテーマは次の通りです。

  • 役割分担:日常の介護、通院の付き添い、金銭管理など、誰が何を担当するか

  • 緊急時の対応:急な体調変化や事故が起きたときの連絡体制

  • 介護の方針:在宅介護を続けるのか、施設入居も検討するのか

  • 経済的負担の分担:介護にかかる費用をどう負担するか

  • 本人の希望:要介護者本人がどのような生活を望んでいるか

話し合いの際は、一人に負担が集中しないよう、できるだけ多くの家族が参加することが望ましいです。遠方に住んでいる家族も、オンラインツールなどを活用して参加できるよう工夫しましょう。


介護用品が整理された日本の家庭の介護スペース

介護を続けるための心構えと支援制度

介護は長期戦です。

数ヶ月で終わることもあれば、数年、時には10年以上続くこともあります。だからこそ、介護する側の心身の健康を保つことが何より大切です。「自分が頑張らなければ」と無理を重ねると、やがて心身ともに限界を迎え、介護うつや介護離職といった深刻な問題につながりかねません。

介護者自身のケアが最優先

介護を続けるうえで最も重要なのは、介護する側が自分自身を大切にすることです。

「要介護者のために」と自分を犠牲にしてしまう方が多いのですが、介護者が倒れてしまっては元も子もありません。適度な休息、趣味の時間、友人との交流——こうした「自分のための時間」を意識的に確保することが、長く介護を続けるための秘訣です。

介護者自身のケアのポイントは以下の通りです。

  • 完璧を求めない:できないことがあっても自分を責めない

  • 一人で抱え込まない:家族や専門家に相談し、助けを求める

  • 休息を取る:ショートステイやデイサービスを活用し、定期的に休む

  • 自分の時間を持つ:趣味や外出など、介護以外の時間を大切にする

  • 感情を吐き出す:つらい気持ちを我慢せず、信頼できる人に話す

介護離職を防ぐための支援制度

仕事をしながら介護をする方にとって、介護離職は大きなリスクです。

介護のために仕事を辞めてしまうと、経済的な不安が増すだけでなく、社会とのつながりを失い、孤立感を深めることにもなります。そうならないために、仕事と介護を両立するための支援制度を積極的に活用しましょう。

主な支援制度には次のようなものがあります。

  • 介護休業制度:対象家族1人につき、通算93日まで休業できる

  • 介護休暇:年5日(対象家族が2人以上の場合は10日)まで、1日または時間単位で取得可能

  • 短時間勤務制度:所定労働時間を短縮できる

  • 時間外労働の制限:月24時間、年150時間を超える時間外労働を制限できる

  • 深夜業の制限:午後10時から午前5時までの就労を制限できる

これらの制度は法律で定められており、要件を満たせば誰でも利用できます。勤務先の人事担当者や労務担当者に相談し、早めに制度の活用を検討しましょう。

地域の相談窓口を活用する

介護の悩みや不安は、一人で抱え込まず、専門家に相談することが大切です。

地域には、介護に関するさまざまな相談窓口が用意されています。地域包括支援センターでは、介護保険の申請手続きから、介護サービスの選び方、家族の悩み相談まで、幅広くサポートしてくれます。また、ケアマネジャー(介護支援専門員)は、介護サービスの計画を立て、適切なサービスにつなげてくれる心強い存在です。

株式会社ユーワンは、岐阜県中津川市で創業70年以上の歴史を持つ地域密着型企業です。「お客様のために」を第一に、地域の皆様の暮らしに寄り添い、困ったときに一番に頼られる存在を目指しています。介護に関するご相談も、お気軽にお問い合わせください。

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介護相談を受ける日本の家族と専門スタッフ

まとめ:安心して介護を始めるために

介護を始める前に知っておきたい基礎知識について、準備から心構えまで解説してきました。

在宅介護は、適切な準備と支援制度の活用があれば、決して乗り越えられないものではありません。介護保険制度を理解し、環境を整え、介護用品を準備し、家族で話し合う-こうした一つひとつの準備が、安心して介護を始めるための土台となります。

何より大切なのは、介護する側が自分自身を大切にすることです。完璧を求めず、一人で抱え込まず、周囲の助けを借りながら、自分のペースで介護を続けていきましょう。地域の相談窓口や専門家のサポートを積極的に活用することで、介護の負担は大きく軽減できます。

株式会社ユーワンは、創業70年以上の歴史の中で培った経験と、介護資格を持つスタッフの専門知識で、中津川市の皆様の介護・福祉をサポートしています。介護用品の選び方、介護保険の活用方法、住宅改修の悩みなど、どんなことでもお気軽にご相談ください。地域に根付き、愛され続ける企業として、皆様の暮らしに寄り添い続けます。

介護は一人で抱え込むものではありません。困ったときは、ぜひ私たちにご相談ください。

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